孤児院の現状と必要
『礎の石孤児院カンボジア』の働きの為の、皆様のご支援とご協力を心から感謝申し上げます。
私たち礎の石孤児院カンボジアでは、現在23人(男子14人、女子9人)を受入れて、スタッフは孤児達と共に生活し、
1人1人の将来の為の自立支援を行っています。
その1つとして、就学年齢に達した孤児達は、小学校、中学校、高校、(そして進学希望の子においては)大学へ、と学んでいる過程にあります。
孤児達は現地の子ども達を対象にした、有料の私立の学校に通っています。
理由は、教材の豊富さと衛生面の管理があり、先生方も多く、1クラスもそれほど人数が多くないので、先生が子ども達
の状況をより把握できる状態にあるのではないか、ということを考慮に入れたものです。
以前公立に通っていた子ども達が今の学校に転校して表情が一変し、情緒的にも安定してきました。
家族社会のカンボジアにおいて、孤児となった子ども達が将来自立していく為には、しっかりとした学びの背景が必要と
なりますので、有料の私立の学校を孤児達の為に選び、現在も孤児達は喜んで学びが出来ています。
カンボジアの経済発展と共に、授業料なども年毎に上がっていく傾向にありますが、孤児達の将来の必要の為に、皆様に
ご理解を頂きまして、継続的なご支援を頂きたいと切に願っております。
・小学生・・・35ドル×4人=140ドル 17ドル×1人=17ドル 140ドル+17ドル=157ドル
・中学生・・・45ドル×3人=135ドル 40ドル×1人=40ドル 135ドル+40ドル=175ドル
・高校生・・・60ドル×6人=360ドル
この他に、一人当たり、1年間で、20ドルの諸経費と、10ドルの英語のテキスト代が必要です。
カンボジアでの物価高騰には驚くばかりのものがあります。
給与は日本の10分の1くらいの収入に対して、ガソリンは1リットル=約110円と、日本とさほど変わらない現状です。
米や牛肉、豚肉、野菜など、数年前の約2倍まで価格が上がりました。孤児院では、1ヶ月少なくても現在400kgの米が
必要です。子ども達の成長の為に、食事の量を増やしても減らすことは出来ません。
道端でバナナを串刺しして焼いたものを売っていますが、以前は100リエル(約3円)だったものが、現在は500リエル
(約15円)です。《米100kg現在約60ドル(数年前 約33ドル)、牛肉1kg現在 約9ドル(数年前 約3.75ドル)、豚肉現在1kg
約4.5ドル(昨年約3.5ドル)》
また、年に少なくても1回は、全員で海水浴など楽しく出かける機会を持っていますが、これもガソリン代の高騰で、毎年
は難しくなる状況です。暑い国ですから、時々はプールで楽しく遊んだり泳いだりも出来るようにしたいと願っています。
(プール代1人3ドル)
最近のカンボジアの近況から、礎の石孤児院カンボジアの運営面における厳しい状況を、皆様にぜひご理解して頂きま
して、さらに継続したご支援とご協力をお願いしたいと思っている次第です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
礎の石孤児院カンボジア 現地責任者 前田克子
支援方法
支援方法は、隋時ご支援いただく方法と、「礎の石」パ−トナ−として毎月ご支援していただく方法とがあります。
いずれも送金先は下記のとおりです。
▼銀行口座
・みずほ銀行五反田支店 (普通) 口座番号 2069305
・口座名/特定非営利活動法人 礎の石孤児院
▼郵便振替
・口座番号/00130−5−24249
・口座名/特定非営利活動法人 礎の石孤児院
▲お菓子をもらう子どもたち
▲プレゼントを受け取る子どもたち